お日待の儀式|平穏を祈願、地方の儀式|京都府福知山市

御日待の儀式について

昔より垣内(かいと)ごとに210日の平穏を祈願してオコーリ取り(お籠もりの事)をする儀式です。
垣内とは一集落のことで、210日とは、立春を起算日として210日目、9月1日ころの事になる。農家にとってはこの頃は稲の出穂期にあたり、強風や大雨が来ると減収となるため、平穏無事に稲刈りまで行えるように祈ったと考えられる。

儀式の内容

大正末期までは精進潔斎(しょうじんけっさい)をして1週間のおこもりをし、210日の日の出を拝んで解散したと伝えられています。その後、前夜から潔斎して翌朝の日の出を拝むようになり、次第に皆で飲食をして宴会のようになったと考えられます。現在では担当組で集まり、祈祷懺悔文を唱えて、目刺しと酒を一口程度含んだ後解散するまで簡略化されています。お日待講だが、日の出を待つことがなくなりました。

儀式の言葉

<オコーリ祈祷懺悔文>
懺悔々々  六根清浄  大峰八大
金剛童子  第一大乗  大権現等
南無行者  大菩薩   (七回繰り返し)

<慈救咒>
ナムサマンダ バサラナン センダン
マコロシヤナ ソワカヤ ウンタラ
タカンマン      (七回繰り返し)

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